主要ポイント
- ユーロ/米ドル、ドル高進行の中、1.097の上抜けに苦戦。
- 米国の雇用統計がドルを支え、ドイツの弱いデータがユーロの重しとなる。
- 1.098と1.100がレジスタンスとなり、1.095が重要なサポートとなる。
市場動向と直近のパフォーマンス
今週、ユーロ/米ドル・ペアは弱気圧力に直面しており、米ドルが強さを増す中、現在1.096付近で取引されている。米国の非農業部門雇用者数は25万4,000人増と好調で、市場を驚かせた。一方ユーロは、ドイツの工場受注が5.8%減少し、産業需要の鈍化を示唆したことから、引き続き圧力を受けている。経済への懸念がユーロ圏の先行きを圧迫しているため、ユーロをめぐるセンチメントは依然として慎重だ。
テクニカルおよびファンダメンタル要因
テクニカル面では、ユーロ/米ドルペアは現在弱気バイアスを示しており、主要テクニカル指標はさらなる下落圧力を示唆している。同ペアは、1.0980の重要なレジスタンスの下に位置しており、相対力指数(RSI)のようなモメンタム指標は下降傾向にあり、買い意欲の弱さを示しています。100日移動平均線がもう1つの抵抗線として機能し、当面のサポートは1.0950と1.0930付近にある。これらの水準を割り込むと、1.0900に向けて下落が加速する可能性がある。上値では、強気反転のためには1.1000をクリアする必要がある。
ファンダメンタルズ面では、米国経済の強さが引き続きユーロ圏の課題に影を落としている。米国の労働市場が堅調に推移していることから、米連邦準備制度理事会(FRB)は目前の利下げを見送る可能性があり、ドルをさらに下支えする。これとは対照的に、ドイツの弱いデータとユーロ圏全域で続く景気の不透明感がユーロを下押しする可能性がある。
今後の見通し
来週も引き続き、主要経済指標の発表が焦点となる。ユーロ圏の小売売上高とインフレ率は、ECBの次のステップを決定するために不可欠であり、米国では、連邦準備制度理事会(FRB)の更新がペアの動きに大きな影響を与える可能性がある。1.095を決定的に割り込むと一段の下落が予想される一方、1.100を上抜けるとユーロに一時的な安堵感がもたらされる可能性がある。