重要なポイント
- フランスの選挙結果 マリーヌ・ルペン率いる国民結集党が第1ラウンドで勝利し、ユーロに弾みをつけた。
- 米FRBの利下げ観測 FRBによる9月の利下げ観測の高まりが米ドルを弱め、ユーロ/米ドルを下支えしている。
- 技術レベル: 主要レジスタンスは1.0755-60と1.0815、サポートレベルは1.0720と1.0700。
- 経済データ・フォーカス 米国のNFP統計とユーロ圏のインフレ率は、市場の期待を形成し、ペアの方向性に影響を与える上で非常に重要である。
市場動向と直近のパフォーマンス
ユーロ/米ドルは、先週の1.0665付近からの反発を受け、2週間ぶりの高値となる1.0760付近まで上昇した。この上昇には、フランスの臨時選挙の結果や、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策をめぐる市場の思惑など、さまざまな要因が重なった。フランスの出口調査では、マリーヌ・ルペン氏が率いる極右政党「国民集会」が予想よりも少ない票差で第1ラウンドを制し、ユーロに上昇をもたらした。同時に、FRBによる9月の利下げ観測が高まり、米ドルが弱含み、ユーロ/米ドルをさらに下支えした。
テクニカルおよびファンダメンタル要因
テクニカル面では、ユーロ/米ドルペアは、4時間足チャート上の100期間単純移動平均線(SMA)を超え、強気の見通しを示している。ポジティブなオシレーターは、更なる上昇を支持している。注目すべき重要なレベルは、1.0755-60付近の1.0910-1.0666の下落のフィボナッチリトレースメント50%である。このレベルを上回る動きが続くと、1.0800の大台、さらにフィボナッチ61.8%レベルを示す1.0815付近まで上昇する可能性がある。下降局面では、1.0720近辺と1.0700近辺が当面のサポートとなり、この水準を割り込むと1.0665近辺が意識される可能性がある。
ファンダメンタルズ面では、いくつかの重要イベントが焦点となる。今後発表される米国の非農業部門雇用者数(NFP)とユーロ圏のインフレ率が重要だ。ユーロ圏のインフレ率速報値は火曜日に発表され、予想外の上昇となれば、欧州中央銀行(ECB)の利下げ軌道に対する投資家の期待が変化する可能性がある。米国側では、強い雇用統計がFRBの利下げに対する慎重な姿勢を強め、米ドルを下支えする可能性がある。フランスの選挙結果と7月7日の決選投票に向けたセンチメントも、EUR/USDペアに影響を与える役割を果たすだろう。
今後の見通し
今後のユーロ/米ドルは、いくつかの重要な経済指標の発表やイベントによって左右される。米国のNFP報告書は、米国の労働市場の健全性とFRBの政策の方向性について重要な洞察を提供すると予想される。同様に、ユーロ圏のインフレ・データもECBの行動に対する期待を形成する上で極めて重要である。さらに、フランス選挙の結果と決選投票をめぐるセンチメントが注視される。市場参加者は、ECBのコメンタリーとECB金融政策決定会合の議事録にも注目する。