XAUUSDのトレード分析 -
20/01/2025

重要なポイント

  • 金は現在、$2,690付近のサポートを維持しており、$2,726が重要なレジスタンスとなっている。このレベルを上回れば、$2,750や$2,790を目指す可能性がある。
  • 10年債利回りの低下が金を下支えしているが、米ドルがさらなる上昇の制限要因となっている。
  • インフレ予想と米連邦準備制度理事会(FRB)の政策は依然として金の動きの中心であり、トレーダーは利下げの可能性のシグナルに注目している。
  • トランプ大統領の経済政策、特に貿易関税と財政刺激策は、インフレとFRBの政策方針に大きな影響を与え、金価格に影響を与える可能性がある。

市場動向と直近のパフォーマンス

金(XAU/USD)は、ドナルド・トランプ大統領の就任式を控え、トレーダーがポジションを取る中、比較的堅調に推移し、$2,703近辺で取引された。今後の政策転換、特に通商政策と財政政策が市場心理に不透明感を与え、金の安全資産としての魅力を強めている。先週の値動きは、緩和的な米インフレ・データの影響を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)のハト派的スタンスへの期待が強まった。しかし、ドル高と国債利回りの安定が、金の上値追いを抑えている。

関税案やインフラ支出を含むトランプ大統領の潜在的な経済対策は、インフレ効果をもたらすと予想される。こうした政策が実現すれば、米連邦準備制度理事会(FRB)の現在の金融政策見通しに挑戦する可能性がある。ゴールドの最近の安定は、トレーダーがこれらの動向に関するさらなる明確化を待っているため、市場が慎重なスタンスであることを反映している。

テクニカルおよびファンダメンタル要因

金のテクニカル構造は引き続き建設的で、$2,690付近が主要なサポート、$2,726がレジスタンスとなっている。$2,726レベルを上抜 けすれば、$2,750、場合によっては$2,790に向 けて更なる上昇の扉が開かれる可能性がある。RSIのようなモメンタム指標は、金が買われ過ぎでも売られ過ぎでもない中立ゾーンで取引されていることを示唆している。MACDは強気クロスオーバーの可能性を示唆し ているが、その動きの強さは依然不透明である。

ファンダメンタルズの観点からは、国債利回りの低下が金の支援材料となっており、10年物利回りは先週13ベーシスポイント低下した。この低下により、金を保有する機会費用が減少し、投資家にとって金の魅力が増している。一方、最新の消費者物価指数(CPI)は前月比0.2%の上昇となり、インフレが冷え込んでいるとの見方が強まっている。もしインフレが抑制されたままであれば、FRBは利下げに傾く可能性があり、金にとっては強気材料となるだろう。

トランプ大統領の政策課題は新たな不確実性をもたらす。輸入品に関税を課す可能性はインフレ率を上昇させ、FRBの利下げを複雑にする可能性がある。さらに、インフラ支出や減税などの財政刺激策は財政赤字の拡大につながる可能性があり、これは歴史的に経済の不安定性に対するヘッジとして金価格の上昇を支えてきた。

今後の見通し

来週は、トランプ大統領の就任式と最初の政策発表に市場が反応する重要な週となる。トランプ政権が積極的な財政刺激策や新たな関税を示唆した場合、インフレ期待が高まり、金価格を下支えする可能性がある。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)が慎重な姿勢を維持し、金利を調整する前に経済がより明確になるのを待つなら、金はレンジ相場が続く可能性がある。

投資家はまた、失業保険申請件数や住宅市場報告など、追加の米経済データにも注目する。予想を上回る強いデータは、米国経済の強さを補強して金を圧迫する可能性がある一方、弱いデータは金のさらなる下支えとなる可能性がある。