XAUUSDのトレード分析 -
03/02/2025

重要なポイント

  • 金は$2,800のレジスタンスに直面し、$2,750が主要なサポートとなっている。レジスタンスを上抜けすれば、$2,820への扉が開かれる可能性があり、一方、サポートを下抜けすれば、$2,720に向けて一段と下落する可能性がある。
  • 米ドルは依然として支配的な要因であり、2年ぶりの高値で投資家の金に対する投資意欲を減退させている。
  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の政策期待が引き続き市場センチメントを形成しており、トレーダーは利下げの可能性についてさらなる明確化を待っている。
  • 地政学的不確実性と世界経済リスクは依然として下支えとなっているが、堅調な経済データと通商政策への懸念により、当面の上値は依然として限定的である。

市場動向と直近のパフォーマンス

ドナルド・トランプ大統領がカナダ、メキシコ、中国からの輸入品に対する新たな貿易関税を発表したことを受け、米ドルが2年ぶりの高水準まで急騰したため、先週金(XAU/USD)は$2,772まで下落し、地合いを維持するのに苦労した。この動きはグリーンバックを強め、金のようなドル建て資産への需要を減退させた。12月の個人消費支出(PCE)価格指数は2.6%に上昇し、コアPCEは2.8%を維持した。これらの数字は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを延期するとの予想を強め、金相場をさらに圧迫した。

目先の弱気見通しにもかかわらず、金は地政学的な不確実性と2025年末までにFRBが2回の利下げを実施する可能性から引き続き支持を得ている。中国のCaixin製造業PMIが50.1に低下し、世界第2位の経済大国の減速を示唆するなど、世界経済のリスクが続く中、投資家は慎重な姿勢を崩していない。

テクニカルおよびファンダメンタル要因

金のテクニカル設定では、$2,750が重要なサポートとなり、$2,800付近が当面のレジスタンスとなる、統合的なパターンを示している。$2,800を上抜 けすれば、心理的な$2,820レベルへの道筋が明確になる一方、$2,750を下抜 けすれば、$2,720に向けた損失が深まる可能性がある。50日移動平均線は依然として重要な支持線であり、これを下回る動きが続けば、売り圧力がさらに強まる可能性がある。

モメンタム指標はまちまちの見通しを示唆し、相対力指数(RSI)は中立領域で推移している。MACDは弱気乖離の兆候を示しており、ファンダメンタルズ的なカタリストが出現しない限り、金は上昇モメンタムを取り戻すのに苦労する可能性があることを示している。利回りの上昇とFRBの引き締めサイクルの長期化予想が金の魅力を削いでいるためだ。

ファンダメンタルズ面では、市場は今後の米インフレ・データ、失業保険申請件数、世界経済報告に引き続き注目している。強い経済指標はFRBの慎重な姿勢を補強し、金の重荷となる可能性がある一方、景気低迷の兆候や中央銀行当局者のハト派的なレトリックがあれば、安全資産としての需要が再燃する可能性がある。

今後の見通し

トレーダーは米国の通商政策のさらなる進展とインフレ動向に対する連邦準備制度理事会(FRB)の対応に注目するため、来週は金にとって極めて重要な週となる。ドル高が続けば、金は引き続き圧力を受け、主要な抵抗線を上抜けするのに苦労するかもしれない。しかし、予期せぬ地政学的な再燃や弱い経済データがあれば、金は上昇する可能性がある。