EURUSDのトレード分析 -
03/06/2024

重要なポイント

  • ユーロ圏のインフレ率ユーロ圏の5月のインフレ率は2.6%に上昇し、予想を上回ったため、ECBが直ちに利下げを実施する可能性は低下した。
  • 米国の経済データ:第1四半期の米GDPは下方修正され、今後の企業活動と雇用統計はFRBの政策の方向性を見極める上で重要なデータとなる。
  • テクニカルレベル主要レジスタンスレベルは1.0900と1.0950、サポートは1.0800-1.0790と1.0770となっている。
  • 市場のセンチメントユーロ/米ドルは、経済指標の発表や中央銀行のコメントに引き続き敏感で、短期的な動向に影響を与えるだろう。

市場動向と直近のパフォーマンス

先週、ユーロ/米ドルは比較的安定した値動きを見せ、大きな変動はあったものの、安値を上回って取引を終えた。週初めは、予想を上回る消費者信頼感指数が発表され、米ドルが上昇した。しかし、米国の第1四半期GDPが減少したことで、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が高まり、ユーロは再び上昇した。さらに、ユーロ圏の5月のインフレ率は2.6%と、予想の2.5%をわずかに上回った。

テクニカルおよびファンダメンタル要因

テクニカル面では、ユーロ/米ドルは1.0830付近で取引されており、上昇回帰チャネルの下限と直近の下落トレンドのフィボナッチリトレースメント61.8%が一致しています。この水準は、4時間足チャートの20期間および50期間の単純移動平均線(SMA)によって支えられている。同ペアがこのレベルを上抜けしサポートとなった場合、1.0900と1.0950のレジスタンスに直面する可能性がある。下値では、1.0800-1.0790付近が重要なサポートとなり、1.0770と1.0750が続く。

ファンダメンタルズ面では、米国とユーロ圏の対照的な経済データが引き続き市場心理を形成している。米経済分析局が第1四半期のGDP成長率を下方修正したため、米10年債利回りが低下し、ドル安が進んだ。これとは対照的に、ユーロ圏のインフレ率が予想を上回ったことで、ECBの利下げ観測が後退し、ユーロが上昇した。トレーダーは、FRBの政策方針についてさらなる洞察を提供する米企業活動データと非農業部門雇用者数の発表も期待している。

今後の見通し

来週、ユーロ/米ドルはいくつかの重要な経済指標の発表に影響される。米国の非農業部門雇用者数は、将来のFRBの利下げ期待に影響を与える可能性があるため、極めて重要である。労働市場の景況感が弱ければ、FRBによる借入コストの引き下げ圧力が強まり、米ドル安につながる可能性がある。逆に、強い雇用統計は米ドルを押し上げ、ユーロ/米ドルの上値を抑える可能性がある。

ユーロ圏では、欧州議会選挙の結果が注目される。選挙の結果、政治的安定と経済政策の方向性がユーロに大きな影響を与える可能性がある。さらに、市場参加者は、現在進行中のインフレ動向とECBのコメンタリーに注目し、金融政策調整のさらなる手がかりを探るだろう。