主要ポイント
- ビットコインは先週、$116,500〜$123,100のレンジで推移。$117,200付近で週末を迎え、週間では約1%上昇。
- 価格は20日EMA($116,500)および50日SMA($110,000)に下支えされている。RSIは58、MACDは強気を維持しており、モメンタムは依然としてポジティブ。
- フィボナッチ・リトレースメントでは、$112,000(38.2%)および$107,000(61.8%)が、6月安値〜7月高値にかけての主要サポートとして意識される水準。
- 機関投資家の資金流入が継続。7月の現物ETFへの流入は34億ドル超、先物未決済建玉は過去最高の574億ドルに達した。
- 今後の方向性を占う上で、米経済指標、FRBベージュブック、暗号資産規制の動向に注目。
市場動向と直近のパフォーマンス
ビットコインは先週、$118,600付近で取引を開始し、その後、機関投資家の需要急増を背景に$123,100超まで上昇。週末には$117,200付近で引けた。 ETFへの記録的な資金流入やオンチェーン活動の活発化に伴い、ボラティリティが上昇。価格はおおむね$116,500のサポートと$123,000のレジスタンスの間で推移した。 この狭いレンジ内での値動きは、大規模な資金流入を市場が吸収しながらも、明確な方向感を欠いている状況を示している。
テクニカルおよびファンダメンタル要因
テクニカル面では、BTC/USDは現在も20日指数移動平均線(EMA:$116,500)を上回って推移しており、直近4回の下値試しに対して安定したサポートとして機能している。 50日単純移動平均線(SMA)は$110,000付近に位置しており、現値から十分な乖離があることから、中期的な上昇トレンドの継続を示唆。 日足ベースのRSIは65付近で推移しており、過熱感を伴わない強気モメンタムを反映。MACDヒストグラムは、10日前のゴールデンクロス以降、ポジティブ幅が拡大している。 6月下旬の安値$102,200から先週の高値$123,100までの上昇に対するフィボナッチ・リトレースメントでは、38.2%水準が$113,000、61.8%が$107,000に位置しており、いずれもこれまでのところ堅調に機能している。
ファンダメンタルズ面では、米国の現物ビットコインETFに対して今月これまでに34億ドル超の資金流入があり、そのうちわずか2日間で22億ドルの記録的な流入が確認された。 ビットコイン先物の未決済建玉は約574億ドルに急増し、大口投資家の参入拡大を示唆している。 資金調達率はピーク時の水準から大幅に低下し10%まで下落。推定レバレッジ比率も約0.25まで低下しており、今回の上昇が借入資金ではなく実資本に支えられていることを示している。 一方、ビットコインの時価総額シェアは一時61%を下回りアルトコインが強さを示したものの、BTCドミナンスの調整は依然として主要な上昇トレンドの阻害要因とはなっていない。
今後の見通し
今週は、米国の住宅着工件数、先行経済指標、そして連邦準備制度理事会(FRB)のベージュブックに注目が集まる。これらが経済成長や金融政策の方向性を示す手掛かりとなる。 $123,500を持続的に上抜けることができれば、心理的節目の$130,000への上昇が視野に入り、さらに$135,000付近に売り注文の集中が確認されているため、ここが次の強い抵抗帯となる。 一方、$116,500のサポートを維持できなければ、$112,000までの調整が進む可能性があり、その先の下値支えとして50日SMA(約$110,000)が意識される。 規制動向では、「Crypto Week」における連邦暗号資産法案の進展や、世界的なリスク許容度の変化が短期的なボラティリティの重要なトリガーとなる見込み。