XAUUSDのトレード分析 -
28/07/2025

主要ポイント

  • 金は3日続落を食い止めたが、50および100期間のEMAを下回 ったままであり、RSIが50を下回り、MACDが陰転したことで、弱気のモメンタムが 確認された。

  • 当面のレジスタンスは$3,346(トレンドライン+移動平均線)、$3,360-$3,374にあり、重要なサポートは$3,310、次に$3,303、$3,283にある。

  • 米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の声明と米経済データの発表が、金の目先の動向を左右する主な要因となるだろう。

  • 米欧貿易や米中貿易の進展による市場の楽観的な見方は、引き続き安全資産としての需要を抑えているが、地政学的な問題が再燃すれば、そのバイアスは急速に変化する可能性がある。

  • 中国の金需要は異なるパターンを示しており、総消費量は年初来で3.5%減少したが、投資購入量は24%増加した。

市場動向と直近のパフォーマンス

世界貿易の楽観的な見方の改善と米ドルの堅調な推移が安全資産への資金流入を促し、金は引き続き逆風に直面している。アジア時間序盤に$3,312まで下落した後、金塊は$3,310の重要なサポートから一時的に上昇したが、全体的な下落圧力は依然として顕著である。米連邦準備制度理事会(FRB)の次回の政策決定を控えて米 ドル指数が上昇し、実質利回りが上昇する中、非利回り資産に一段の重荷となってい る。

にもかかわらず、予期せぬ米欧通商合意からストックホルムで迫る米中対話まで、地政学的緊張の緩和がリスク心理を高揚させ、危機ヘッジとしての金の伝統的役割を抑制している。リスクオンの楽観論と金利主導の逆風との綱引きは、今後の1週間を不安定なものにする。

テクニカル面では、金が重要な上昇トレンドラインである$3,342を 突破し、4時間足チャートで50本EMA($3,361)と100本EMA ($3,355)の両方を終値で下回ったことで、弱気モメンタムへの 転換を示唆している。MACDヒストグラムは陰転し、MACDラインはシグナルの下に位置し、上値の重さを示している。日中トレーダーは、21日SMA、50日SMA、トレンドラインの抵抗線が収束する$3,346ゾーンを注視している。

下落局面では、$3,310を下回ると、7月9日の安値$3,283が露出し、6月30日の谷$3,303が二次サポートとなる。逆に、安堵のラリーは、売り手が以前出現した$3,374-$3,380の供給エリアを試す前に、まず$3,360をターゲットにするかもしれない。

ファンダメンタルズ的には、FRBが予想する金利据え置きと、それに伴うフォワード・ガイダンスが極めて重要になる。金利の長期上昇期待はすでに実質利回りを上昇させ、金に不利な状況をもたらしている。一方、中国の需要はまちまちで、2025年上半期の消費量は全体で3.5%減少し、宝飾品は26%減少したが、投資需要は24%増加した。

今後の見通し

今後1週間は、FRBの政策声明と、第2四半期GDPの発表や労働市 場報告など、利上げ予想を変更する可能性のある米経済データが焦点と なる。声明がタカ派的なものにとどまる場合、金は$3,283-$3,310のレンジの下層に引き寄せられると予想される。しかし、予想外のハト派的な発言や米ドルの反落があれば、$3,360-$3,374のレンジに反発する可能性がある。

リスク要因は豊富で、貿易取引の再開が引き続き上値を抑 える可能性がある一方、地政学的な不和の再燃や米経済指標のサプライ ズな鈍化が地金需要を再燃させる可能性がある。テクニカル面では、$3,346、$3,360、$3,283、 $3,374のサポートとレジスタンスが重要な変曲点となる。