EURUSDのトレード分析 - 22/09/2025

主要ポイント

  • ユーロ/米ドルは1.1800-1.1820のレジスタンスに直面しており、これを上抜けると1.1850-1.1880またはそれ以上に上昇する可能性が出てくる。

  • 主要サポートは1.1700-1.1720付近にあり、このゾーンが失敗した場合は1.1650-1.1680がより深いサポートとなる。

  • テクニカル指標はまちまちで、強力なファンダメンタルズによってリフレッシュされない限り、上昇の勢いが弱まる可能性を示している。

  • ECBはユーロ高によるディスインフレ・リスクを回避するため、制約を受けているようだ。

  • 米国のインフレデータとFRBの講演が、今週のEUR/USDが上昇するか下落するかを決定する主なきっかけとなりそうだ。

市場動向と直近のパフォーマンス

EUR/USDは、直近の高値付近から冷え込んでいる。 1.1900+での取引となった。 1.17-1.18 地域米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の政策方針に対する市場の期待が調整され、米ドルはやや強さを取り戻した。FRBの講演やデータ発表が注目され、利下げが延期されたり、緩和されたりすると米ドルは上昇する。ユーロ側では、ECBからさまざまなシグナルが発信されている。インフレ率はいくぶん緩和しているものの、中核的な構成要素では依然として粘りがあり、成長率は弱く、消費者は特に関税などの外部リスクを考慮して慎重に行動している。こうした不透明感がユーロの重荷となり、強気の勢いが持続するのを妨げている。

テクニカルおよびファンダメンタル要因

テクニカル面では、いくつかの重要な水準が目立つ。レジスタンスは1.1800-1.1820付近で上値を抑えており、このゾーンはこれまで何度も持続的な上昇を妨げてきた。ユーロ/米ドルがこのゾーンを確信を持って突破した場合、次のレジスタンスは1.1850-1.1880付近に位置する。下値では、1.1700-1.1720付近が当面のサポートとなり、これを下抜けた場合、1.1650-1.1680付近が次の買い手ゾーンとなる可能性がある。

指標はまちまち。短い時間足では、モメンタムオシレーターはやや弱気のバイアスを示し、価格は上昇の勢いを失い、弱気のダイバージェンスの初期兆候が見られる。中期期間の移動平均は平坦化しており、新たなカタリストが到来しない限り、整理が進むことを示唆している。

ファンダメンタルズに関しては、FRBとECBの乖離がますます重要になっている。FRBは緩和ペースの正当化を迫られているが、 ECBはより制約を受けているように見える。 2025年の2.1%しかし、貿易政策やユーロ高などの外部要因に押されるリスクは残っている。ECB当局者は、追加緩和は差し迫っておらず、利下げは「ほぼ終了」している可能性を示唆しており、ユーロ高自体がディスインフレの逆風になる可能性もある。

一方、今週発表される米国のインフレ・データ(CPI、PCE)は、(インフレが上向きにサプライズした場合)米ドル高を継続させるか、(インフレが軟化した場合)ユーロに安心感を与える可能性があると予想されている。FRBの講演も注目される。

今後の見通し

EUR/USDが回復するには、ハト派的なFRBの指標や予想を下回る米指標に支えられ、1.1800-1.1820を確信を持って上抜ける必要がある。そうなれば、1.1850-1.1880への上昇の可能性があり、勢いがつけば1.1900へ押し上げる可能性もある。

反面、米国のインフレ率が高水準でサプライズとなるか、FRBがタカ派的な発言に傾けば、米ドルは強含み、ユーロ/米ドルは1.1700-1.1720に向けて下落する可能性がある。さらに極端なケースでは、リスク心理が悪化したり、米利回りが急上昇した場合、1.1600が試されるかもしれない。

今週予定されている主なイベントは、米国のインフレ発表(CPI、PCE)、FRB公式 演説、ECBの次の動きを明らかにするコメントなどである。また、ユーロ圏の消費者行動、インフレ期待、欧州のインフレと成長の双方に影響を与える可能性のある通商政策リスクも注目に値する。